2018年5月16日0:19より2025年7月7日までの期間、天王星が牡牛座入りして牡牛座天王星時代がスタートします。(途中、2018年11月7日~2019年3月6日までの期間は牡羊座に再び戻り、逆行していきます)
そしてその前日5/15の20:45に、牡牛座の新月(牡牛座24°36′ での太陽と月のコンジャクション・0度)となります。そしてその新月から約3時間後には、7年周期で黄道12星座を巡って行く天王星が、いよいよ牡牛座入りするということになります。
また、今回の牡牛座新月は、天王星の牡牛座入宮と共に起こると言えます。
価値観の刷新と経済的発展の為の改革、豊かな生活そして人生のための地盤作り、行き過ぎた所有欲や依存からの脱却…等、今回の牡牛座の新月そして牡牛座天王星時代の幕開けは、様々な「改革と変化、刷新」をもたらすターニングポイントとなるでしょう。

1.5月15日20:45 牡牛座の新月が運気に及ぼす影響
今回の牡牛座の新月(太陽・月のコンジャクション)は創造と表現・意識や意欲を表す第5室で起こり、太陽・月・木星・海王星・冥王星とで緩やかなクレイドル(台形相)を形成。昼(13:56)には火星が水瓶座へイングレス、夜には牡牛座の新月(太陽・月)と水瓶座の火星とのトライン(120度)も加わります。しかし水瓶座0度の火星は、牡牛座の初期度数にいる水星・天王星とスクエア(90度)。
新月時は新しいスタートの時と言えますが、華やかさが目立つ反面、どこか不穏な対抗勢力も背後から忍び寄る形で存在するなど、神経質になりやすい時とも言えます。しかし、牡牛座の初期度数の水星・天王星には山羊座の土星が援護するようにトラインを形成。思い切って踏ん切りをつけるということや取捨選択をしっかり厳しくすることに関しては最適な時とも言えそうです。厳しさを以って優しさを知る、ということに繋がっていくでしょう。
また、今日に与えられたであろう啓示は、新月のすぐ翌日未明から始まっていく牡牛座天王星時代の幕開けを高らかに告げる、その切っ掛けもしくはこれから行く道を指し示す道標となっていくでしょう。

2.牡牛座天王星時代の動向と展望

2018年5月16日 0:19に、いよいよ牡牛座に天王星が入宮します。
これまでの牡羊座天王星の時代には、「個の時代」とも言うべき社会よりも個人を重んじる時代として、自己の確立そして自己主張、それらが社会や体制と対決姿勢を取るような形へと変貌していくことが多く起こりました。また、国家や政治の在り方が一層問われ、人々の意識が革命へと先導され、否が応でもひっくり返していくような出来事が多く発生していく時でもありました。
ちょうど、前の星座である魚座から牡羊座へと天王星が入っていく直前、東日本大震災が発生しました。牡羊座は黄道12宮のトップバッターを切る星座でもあり、84年かけて黄道12宮を一巡りする天王星は次の1クールへのスイッチング・ポイントとなるその魚座29度と牡羊座0度の間を渡っていくその瞬間だったのです。多くの人の運命の転換点ともなってしまいました。
それが、今回の牡牛座への天王星のイングレスにより、次の「学び」の時を考えることになります。天王星は水星の高次的な象意を表す惑星でもあります。(海王星は金星の、冥王星は火星の、それぞれの高次の象意を表す惑星となります)そういった意味で、天王星は、時代の流れを作り人々の意識の向上を促し改め変革する力を与えているのです。
牡牛座天王星時代では、価値観の大きな変化や経済情勢や体制の在り方に革命や発展を勢いよく促していきます。牡牛座天王星のスタートとなる5月16日AM0:19は、牡牛座の新月が第3室にいて山羊座の火星・冥王星とトライン、牡牛座の初期度数の水星・天王星が第2室におり山羊座29度の火星がスクエアを取ります。二つの星座のコンジャクション(0度)が3つもあり、それぞれと角度を形成するため、その瞬間の天体図はのっけから容赦なく、檄を飛ばすが如く「変わる」ことを厳しく促していきます。今まで頑なにしがみついていた古い感覚や価値観は断捨離して新しい価値観を身に着けられるよう惜しみない努力をしなくてはならなくなるでしょう。それは、牡牛座天王星時代を生き抜く知恵や方法論を構築して身に着けるための「洗礼」とも言えるでしょう。

3.今後約7年間の運気の動向と展望
さて、牡牛座での天王星の運行についていくつか触れていきたいと思います。今回牡牛座に入った天王星は、今年2018年11月07日03時59分に再び牡羊座へと戻り翌年2019年3月6日17時25分まで逆行していきます。それまで山羊座の土星と緩めのセクスタイルの位置に居た牡牛座の天王星は、また一度牡羊座に戻り、今度は山羊座の冥王星とスクエアの角度を、緩やかながらもタイトに取っていきます。この時期は、牡羊座天王星時代に忘れてきた物事をもう一度再び思い返して仕切り直しをしなくてはならないという運気となるでしょう。再び世相はそれまで緩やかだったものが一転して厳しい状況に陥ることとなるかもしれません。過去のことに価値を見出し、それが次の時代にどう生かすべきなのかを考えていくことになるでしょう。
また再び、天王星が牡牛座に戻ると、今度は最先端または流行の価値観とこれまでの伝統的な価値観が
牡羊座天王星時代にはスクエアだった天王星と冥王星は、牡牛座天王星時代となってからの2022年~2024年頃には冥王星とは緩やかなトラインを形成します。本格的な安定の時期が到来するといえますが、それでも、他の惑星(特に土星)の横やりなどで「今のところは平和で安定しているが、実際、本当のところはどうなのかまではわからない」というような運気の二極化した乖離がみられることがあるかもしれません。

天王星は一度その星座に入った後でも、一度前の星座に戻ることが多くあります。それは、この次の時代を生き抜くまでに、一度前の星座で学んだことを引き継ぎしたり再検討して参考にしたり取り入れたりするという作業を必ずするように、と促しているとも言えます。天王星が表す物事の発想の転換や刷新の力が、入る星座が表す課題について変革するために必要となるが故の「確認」と「再評価」となるからかもしれません。