1:木星が山羊座から水瓶座へ移動…山羊座の木星総まとめ、水瓶座の木星とは、そしてその展望
(1)山羊座の木星、そして土星・冥王星とのトリプル・コンジャクションの影響を振り返る

約1年間(2019年12月3日~2020年12月19日)山羊座内を運行してきた木星は2020年12月19日 AM22:08に山羊座から水瓶座へと移動していきます。(山羊座内での木星は逆行・順行を繰り返しはするものの、ほとんど山羊座内での運行でした)
木星が山羊座内で運行していた約1年間は、木星と共に土星と冥王星が共に滞在していました。
これまで培ってきた努力や経験値、熟慮による綿密な計画実行、という方法論がいきなり破綻の憂き目に遭うなど実際問題的には為す術も無く全く歯が立たない状況に陥ることが世界的・全般的に多い年となりました。個人の中にとことん核心に辿り着くまで集中してやり抜くという責任感、堅忍不抜の努力を要求される場面が多くなり、それが今まで簡単に成し得ていたことが突如として出来なくなってしまったり、過度の制限や抑圧の中で誰もが疑心暗鬼になってしまう人間関係の崩壊や離散が多く見られたり、それまで築き上げ紡ぎ結んできた「絆」というものが根本から揺らぐような事も多かったと思います。
また、同時に、社会的な世相は、現在もその影響力を発揮している山羊座の土星・冥王星の象意ともいえる「保守的」「封建的」という方向性をさらに強め、今までの努力や経験よりももっと深くそして高見へと突き進んで行く、ということを良しとする風潮を以って人々や社会にシステマティックなライフスタイルの強制的改革を強く促していきました。それは人々の中に潜む集合的無意識にも影響をもたらし、それが無意識のうちに否が応でも世相に反映されていき、今までの伝統や承継されてきたものに関してこのまま是とするか徹底的に否を突き付けるかで大きく争いが起こることとなってしまいました。木星の良い部分…発展や拡大といった象意が、殊更余計に普段よりも善悪問わずして取り返すには難しい所まで来てしまうほどに拡大してしまうという大打撃を人間に与えました。
2020年は、山羊座の土星と同様に魚座の海王星も、星座自体の守護星(ルーラー)が回帰しているという状態である為、意志の弱さや奉仕精神だけでの献身等の不調和による世相の混沌に対して、もっと建設的に且つ計画性をもってとことん追求するという気概を以ってこそ、漸くそこで、意識的な表層心理のみならず深層心理の中の無意識の中に出さえ真理が見い出すことが出来る…という、より高次への意識の改革と成長を高めることとなりました。そしてそれは、約200年ほど続いた「地の時代」における「社会的通念における理想の実現」や「世のため人のためになるような奉仕且つ献身的な精神からなる人間としての生産活動」に繋がり「大きな実りと充実した人生及び社会の発展」を善良とした、保守的且つ守勢の力を以ってして保つことに時間を費やす事を是とする強圧的な封建社会の時代、その破壊を、地の時代の最後の時に山羊座の木星・土星・冥王星のトリプル・コンジャクションは余すところなく全てをやり尽くしました。
(2)水瓶座の木星、風の星座のグレート・コンジャクション、水瓶座0度から始まる「風の時代」の幕開け
2020年は山羊座に木星と土星が重なるグレート・コンジャクションが起こりました。また今回に至ってはグレート・コンジャクションは冥王星とも重なり、三つ巴で非常に強力な変革そして創造と破壊を促してきました。約200〜220年ほど、グレート・コンジャンクションという座相は、若干の例外はあるものの殆どが「地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)」で起こってきました。それが、いよいよこの12/17から土星そして木星が水瓶座0度で重なり共に歩み出します。このグレート・コンジャクションは今後「風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)」において約200年(二百数十年)もの間、20年ごとに一度巡り来る木星・土星のコンジャクションを形成していくようになります。
これまでの約200年間ほど、私達は地の星座が表す物質、金銭・経済・勤労・権利義務・伝統・政治等を重点的に見るのが人の世の常そして人として生きる常識というような、ある種厳格なシステマチック化された社会規範に則った制度の中に安定を求めて生きていくのが正しさという価値観が形成された時代の中を生きてきました。
そしてこれからは、それこそ徐々に変化していく人の心や社会のあり方の捉えどころの無い部分を掴み構築していく、様々なジャンルを超えた人類愛に基づいた社会構成、こうあらねばならないというような固定観念にとらわれず流動的な生き方を認めるような方向性へ変わっていくことでしょう。その風の吹くままに軽やかに流れ流されていきつつ、能動的に社会に対等に渡り合っていく「本物の自由と平等」を手に入れることを良しとする時代へと移り変わるでしょう。それはまさしく「社会至上の時代」から「個の樹立の時代」へと人々の意識が変わっていく、それを促す流れへと入っていくという社会という集合体や人々の生き方の組み換えのような「変革」…今回のグレート・コンジャクションは言わば「偉大な歴史的転換点」を迎える切っ掛けと言えるのです。


2:水瓶座の木星に絡むアスペクトから約1年間の運気を読み取る  
水瓶座の木星は、同じ水瓶座に滞在する土星と共存しながら他の天体との様々な角度を取ることでその色味を変化させていきます。今回の水瓶座の木星は、水瓶座の副守護星(サブ・ルーラー)でもある土星が自身と親和性の高い水瓶座に共に居てトラインスサタニアン(時代・世代を表す天体)のうちの一つである現在牡牛座に滞在中の天王星とスクエア(90度)となるため、風の時代の幕開けの初っ端から運気の手綱捌きがなかなか難しいというような状況になりやすいと言えるでしょう。初めての事に対して、誰もが最初から初見でも使いこなせるかと言えば難しいこと。ましてや「風の時代」のスタートから上手く運気の波に乗るのは容易い事ではありません。アクセル(木星)とブレーキ(土星)の使い方を学ぶのに必死に技術を覚えたりマニュアルを構築作成する(天王星)のですが、なかなか容易には上手くいかない(スクエア 90度)という構図でしょうか。木星・土星と天王星のスクエアという座相が形成されている期間は運気の使い方を学ぶ時となりそうです。
そして2021年内は、木星が次の魚座へ入る期間があり、逆行や順行を繰り返す関係で、木星・土星・冥王星という壮大な会合は2021年5月13日~7月28日の二ヶ月半の間、木星と天王星がスクエアからその形成を外れる為、世相の空気感が散漫化しているような締まりの無い状況になりやすいかも知れません。その後、木星が水瓶座に再入宮すると、空気感が変わり「このままでは引き下がれない」というようなやる気に満ちた雰囲気が醸し出され世相が活性化していくでしょう。やり残した事や挽回しなくてはならない事に注力するようになりそうです。

【水瓶座0度での木星と土星のコンジャクション(0度)に対する牡牛座の天王星のスクエア(90度)(2020.12.19〜2021.2.20 タイトになるピークは2020.12.22には水瓶座0°49')】  
2020年12月19日に木星が水瓶座に入ってすぐに、先に水瓶座入りしていた土星とコンジャクション(0度)となり、その3日後の2020年12月22日には、水瓶座 0°49' の辺りでタイトにコンジャクション(0度)を形成します。この木星・土星の合座相をグレート・コンジャクション(大会合)と言い、約20年に一度巡って来るこの座相は大きな転換点であり一つの大きな節目となります。
2020年の山羊座での木星・土星そして冥王星も含めたトリプルコンジャクションでは一度社会の仕組みや構造を壊し根本から創造をしなくてはならないという窮地に追い込まれるような荒々しく難しい時でした。「地の時代」で構築してきたものはこのトリプルコンジャクションによって全て藻屑となりいったん白紙にせざるを得ないような状況となりました。
そして「風の時代」のスタートとなるこのグレート・コンジャクションは、壊れた作品の一つ一つの部品を順序良く並べて全体を俯瞰し、自分たちがやり易いように構築し直す所から始めなくてはならないのです。良い伝統は後世に残し、改めなくてはならない所は改革し、これからの将来に向かってカスタマイズしていくことを強く促していきます。その波は木星の後押しを受け流れるがままのスピード感がありますが土星の理論的な所と「じっくりとつくる楽しみ」をも持ち合わせています。しかし、決して性急に事を荒立てるものではなく、今後きちんとした筋道立てや計画を為すための理論的かつ現実に即したものを造り上げていくことが大事なのです。ここでしっかりとした筋道や計画が立ったのであれば、今後の発展に繋がっていくでしょう。
木星・土星と天王星のスクエアがもたらす「刷新と改革」の力は、「風の時代」のスタートを受けて自分たちがどうやって生きていくのかを考えることにもつながっていきます。しかし通り一遍の事が通用しなくなっているという事実に愕然としたり、それまでの価値観は結果的には単なるガラクタであったという現実を突き付けられることもありそうです。しかし、そこからが本当の勝負であり、自分にとって大切な価値あるものを掴むための序章だとも言えます。その先にある理想の実現や真理の追求をするために、自分一人ではなく他人とも協力し合い、対等な立場で関係を築き、大きなビジョンに向かって軽やかに走り出す、そのきっかけを与えてくれることでしょう。

【2021年5月13日~7月28日の期間、木星が魚座入り(魚座0度~2度付近)】
この期間中、木星は一度水瓶座を離れ、次の星座の魚座へと移り2か月半滞在します。
この期間は、それまで威勢の良かった木星が突然その輝きをトーンダウンすることとなります。土星以降冥王星迄のどの時代を表す惑星とは座相を組まないため、全体的な運気の状況も少し不安定となるかもしれません。大きな出来事よりもこまごまとした事象のほうに目が向きやすい時季で、大切なことをうっかり見逃しやすい時期といえます。特に、太陽が双子座第1デークにいる期間(5/21~6/1)は、世相に混乱があるかもしれません。しかし、太陽が蟹座第1デーク(6/22~7/2)にいる辺りでは社会の状態も落ち着き優しい明るさを取り戻すでしょう。

【木星の水瓶座での再入宮(2021年7月28日~12月29日)】 
再度水瓶座内に返り咲いた木星は、土星以降冥王星までの惑星の力を借りることなくとも、生き生きと社会常用を活性化させていきます。
その中で、9月18日から11月7日辺りまで、木星・海王星・冥王星で木星を軸にした逆ヨド(矢印型相)
を形成します。昨年に引き続き形成される海王星と土星・冥王星のセキスタイル(60度)は続き、そこに割り入る形で木星が間に入ります。そして、政治、思想や主義の主張、宗教や精神世界に対する価値観 等について、何か大きな変革が起こりそうな暗示が。不安定な状態の中を非常に危ういバランスの上に乗って非凡な努力をしないとなかなか保てない、というようなどこか心許ないような不安感が生まれるかも。果て無き欲望のままに盲目的に理想を追い求めることを限界の際なく促していきます。
この逆ヨドに何らかの個人天体が入る場合、政情不安や主義主張のための何らかの争いが起こりやすくなるでしょう。

【今年の火星と木星の関係性】
火星は個人天体ながらも社会状況に影響を与えることが多く、なかなか無視できない動きをする惑星です。今年2021年は、前年のような半年間も同じ星座に滞在する(2020年後半は、ほぼ牡羊座内に滞在)ことはなく、スピードの緩急はあれど牡牛座から蠍座へと順行していきます。逆行はありません。
水瓶座と同じ不動宮(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)の星座に居る際は突発的に大きな変動やトラブルが起こりがち。同じ風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)に居る場合は明るい雰囲気と将来性のある出来事が良い方向に発展・拡大していく時期となりそうです。それは火星が火の星座(牡羊座・獅子座・射手座)にいる場合もそうでしょう。但し、この火の星座の中で、火星が獅子座に居る場合のみ、火星と木星がオポジション(180度)となる為、運気模様も乱気流となりがちです。